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中学受験の国語は、いつから始めるべきか

BY 富田哲郎 2026.01.05

先日、小学5年生の保護者の方から

「中学受験の国語って、今から始めても大丈夫でしょうか」

というご相談をいただきました。

算数や理科は塾で本格的に進んでいるのに、国語だけは後回しになっていて、模試の結果を見るたびに不安が増えていく。

そんなお気持ちになるのは、ごく自然なことだと思います。

結論からお伝えすると、中学受験の国語は、小5から取り組むこと自体が遅いわけではありません。

実際、ここから力を伸ばしていくお子さんもたくさんいます。

ただ、国語は、取り組み方によって進み方が大きく変わる教科でもあります。

だからこそ、「いつから始めるか」だけでなく、

「どんな形で向き合うか」を一緒に考えていくことが大切なのです。

小5になると、国語の不安が目立ち始める理由

小5になると、模試やクラス分けテストが増えてきます。

点数や偏差値がはっきりと見えるようになり、国語だけ安定しない、上下が激しい、そう感じる場面が多くなります。

国語は、勉強している実感と結果が結びつきにくい教科です。

読んでいるし、解いている。宿題もやっている。

それでも点数が伸びないと、「やり方が間違っているのでは」と不安になりますよね。

ただ、ここで知っておいてほしいのは、それが特別なことではない、ということです。

中学受験国語は「知識」より「読解スキル」

算数は、解き方を覚えることで成果が出やすい教科です。

一方、国語は語彙を増やしたり、問題数をこなしたりするだけでは、

成績が安定しにくい特徴があります。

中学受験の国語で求められているのは、

文章全体の流れをつかむ力、

設問が何を聞いているのかを読み取る力、

そして答えの根拠を本文から探す力です。

つまり、国語はスキルを育てる教科なのです。

スキルは、

一度教えれば身につくものではありません。

少しずつ意識して練習し、修正しながら積み重ねていく必要があります。

小5は、国語に向き合い直しやすい時期

小4までに比べると、小5は忙しくなります。

それでも、小6ほど他教科に時間を取られる時期ではありません。

この時期は、

「どう読むか」「どう考えるか」という土台を、

まだ落ち着いて整えることができます。

小6になると、

過去問演習や理科・社会の対策が本格化し、

国語にじっくり向き合う時間を取りにくくなることも多いです。

そう考えると、小5は、

国語の読み方を見直す現実的なタイミングの一つだと言えます。

小5から伸びていくケースに見られる傾向

これまで見てきた中で、

小5から国語に取り組み、徐々に安定していくお子さんには、

いくつか共通する傾向があります。

それは、

正答率だけで判断しないことです。

「なぜその答えを選んだのか」

「本文のどこを根拠にしたのか」

こうした点を丁寧に確認していきます。

問題を解くこと自体よりも、

読み方を整えることを大切にします。

量を増やすより、

一問一問の意味をきちんと考えます。

こうした積み重ねが、

結果として成績の安定につながっていきます。

うまくいきにくいときに起こりやすいこと

一方で、伸び悩むケースにも共通点があります。

問題集を増やすことで安心してしまったり、

宿題を終わらせることが目的になってしまったり。

間違い直しが、

ただの作業になってしまうこともあります。

こうした状態では、

頑張っているのに手応えを感じにくくなります。

国語では、

量を増やすことよりも、

読み方をどう整えるかが重要になります。


小5から始める国語の考え方

まず大切なのは、

「感覚で読む」状態から抜け出すことです。

設問に対して、

必ず本文に戻る。

どこを根拠にしたのかを言葉にする。

この確認を、少しずつ習慣にしていきます。

正答率がすぐに上がらなくても、

必要以上に焦る必要はありません。

読みの安定感は、

少し遅れて結果に表れてくることが多いからです。


小5スタートについて、最後に

中学受験の国語は、

学年や成績だけで判断できるほど、単純な教科ではありません。

小5からでも、

状況に合わせた進め方を考えることで、

力を伸ばしていくことは十分に可能です。

大切なのは、

焦らず、放置せず、

読み方そのものを丁寧に育てていくことです。

読解スキルは、日々の積み重ねで身についていきます。

今の状況から、できることを一つずつ考えていきたいですね。

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