先日、保護者の方から
「中学受験の国語、小6からでも間に合うのでしょうか」
というご相談をいただきました。
この質問、とても多いです。
算数や理科は何をすればいいかが見えやすい一方で、国語は「今さら何をやればいいのかわからない」と感じやすい教科だからです。
結論からお伝えすると、
中学受験の国語は小6からでも対策することはできます。
ただし、小5の秋頃から始める場合と比べると、条件はどうしても厳しくなります。
これは才能やセンスの問題ではなく、学習設計の問題です。
小6からの中学受験国語が厳しくなりやすい理由
他教科の負担が大きく、国語に時間を割きにくい
小6になると、学習全体の負担が一気に増えます。
算数は演習量が増え、
理科・社会も暗記だけでは太刀打ちできなくなります。
さらに模試や過去問演習も本格化します。
その中で国語は、
「あとで何とかなるのでは」
と後回しにされやすい教科です。
結果として、
国語に使える時間が安定しない
という状態になりやすくなります。
これは、国語が苦手だから起きるのではありません。
時間配分の問題なのです。
カリキュラムを短縮できる分、負担が大きくなる
小6から国語対策を始める場合、
本来は1年以上かけて身につけたい内容を、
数か月で整理していく必要があります。
読み方の修正、
設問の考え方、
語彙や背景知識の補強。
これらは決して不可能ではありません。
ただし、1回あたりの負荷はどうしても大きくなります。
理解が追いつかないまま先に進むと、
後半でズレが表に出てしまうこともあります。
想定通りに進まなかったときの余裕がない
小6の後半は、
体調不良や学校行事、
模試の結果による気持ちの揺れなど、
予定通りに進まないことがよく起こります。
小5から始めていれば、
多少の遅れは調整できます。
しかし小6からの場合、
やり直すためのバッファがほとんどありません。
これが、
「小6からの国語対策は厳しい」
と僕が考えている最大の理由です。
それでも小6から国語対策をする意味はある
ここまで読むと、
「やはり小6からでは無理なのでは」
と感じるかもしれません。
ですが、
小6からできないわけではありません。
ただし、目標設定は現実的にする必要があります。
小6から目指すのは、
国語を得点源にすることではなく、
足を引っ張らない科目にすることです。
読み方を整理し、
設問への向き合い方を整えるだけでも、
点数の安定感は大きく変わります。
小6からの国語対策で意識したいこと
小6から取り組む場合は、
量よりも「何を整えるか」を重視します。
・本文を雰囲気で読まない
・設問の意図を確認してから読む
・正解の根拠を言葉で説明できるようにする
こうした基本を一つずつ整理していくことが、
結果的に一番の近道になります。
焦って問題数を増やすより、
読み方を安定させることが大切なのです。
なぜ小5の秋頃からのスタートが勧められるのか
私の指導経験上、
国語を安定させるには
読み方を試し、修正する時間が必要になります。
そのため、
比較的余裕を持って取り組める
小5の秋頃を一つの目安としてお伝えしています。
この時期から始めることで、
無理のないペースで読解スキルを積み上げることができます。
小5の段階で
どのような準備をしておくとよいのかについては、
別の記事で詳しく整理しています。
まとめ
中学受験の国語は、
小6からでも対策することは可能です。
ただし、
他教科との兼ね合いや時間の制約から、
できることが限られてくるのも事実です。
だからこそ、
国語をどう位置づけ、
何を優先するのかを見極めることが重要になります。
国語は一朝一夕で伸びる教科ではありません。
だからこそ、焦らず、
できることを丁寧に積み重ねていきたいものです。




