岩波少年文庫って知ってますか?

ジブリの宮崎駿監督も
岩波少年文庫がすごく好きみたいですね。

岩波少年文庫は、
子どもが読んだら
きっと、その本の世界が好きになって
本って素敵なんだなぁとおもってもらえるような
素晴らしい作品が多いです。

その中でも僕のオススメの本は

『トムは真夜中の庭で』フィリパ・ピアス作

です。

小学校高学年以上になってからでないと
ちょっと読み進めるのは大変かもしれませんが
読みだしたら止まりません!!

タイトルの
真夜中の庭でトムが探索を始めるあたりから
作品の世界に引き込まれて
どんどんページをめくっていて
夜中まで読んでいた。
なんてことになるかも・・・。

物語のはじまりをサッとなぞりますと。
弟がはしかになったせいで
夏休みのあいだ、
家族から離れて
おじとおばの住む古いアパートで過ごすことになったトム。

本当は、夏休みの間じゅう、
弟と遊ぶ約束をしていたのに。。

トムは、残念で仕方がありません。

ところで
おじとおばの住むアパートの広間には
古時計があって、
トムは見たことのない古時計の扉が閉まっていることに
気が付きます。

どうやったらこの古時計の扉を開けられるのか?

おじさんとおばさんからは、
「古時計は、同じ建物に住む家主のおばあさんが
大事にしているものだから、
けっしてさわらないように。」
そう言われていたトムは
真夜中に古時計のある広間に忍び込みます。

すると、中庭へのドアが開いていて・・・。

ここから、トムは現実と幻想の間を行き来する
真夜中の冒険がはじまります。

読み始めたら
「この本に出会えてよかった。
この作品の世界の住人たちが好き。」

きっとそう思える作品です。

対象年齢は
小学校5~6年だと読みこなせるかなと思います。

もしこどもがひとりで読めない場合は、
親御さんが1日5分でも夜寝る前などに
読み聞かせをして進めていくのもいいですね!

オススメです!

「子どもに読書させたいけれど、本に興味がないんです。」

という声を親御さんからよく聞きます。

 

でも、「子どもに読書させたい」と思ったら、まず知っておいてほしいことがあります。

 

それは、

「子どもにとって、読書ってハードルが高い」

ということです。

 

 

たとえば

Youtubeの動画を見たり、ゲームをしたりするのは

子どもの労力を必要としません。

動画とかゲームは、子どもが頑張らなくても、

惹きつける魅力があって、すぐに面白さを味わえます。
ところが、本を読むときはどうでしょうか?

本の楽しみを味わうまでに

まず、がんばって文字を読んで

頭のなかにイメージをつくっていくという努力が先に来ます。

 

この”文字の列からストーリーを作る”

というのは、子どもにとてたいへんな作業なんです!!

 

そのたいへんさを乗り越えて、

やっとこさ本の内容が分かってきて、はじめて子どもは楽しいと感じます。
このように、本を読むのは

本の楽しみを知るよりも先に大変さがあるので

放っておいては、子どもは本を読むようになりません。

 

一方で、本の楽しみを知った子どもは

どんどん本を読むようになります。
じゃあどうすればいいか?
それは、本を読むときの子どもの労力を減らしてあげることと、

せっかくの努力が台無しにならないよう、面白い本を選んであげること

この2つが大事ですね。

 

【読書のとき、子どもの労力を減らすコツ】
1.読み聞かせ
2.子どもの能力以上の本を一人で読ませない
3.読書のときに気が散るものを周りに置かない

 

読み聞かせをしてあげることで、子どもは自分で文字をイメージにする必要がなくなるので

ラクにストーリーを楽しめます。

 

それから、多くの親御さんは、年齢相応の本は読ませたいと思いますが、

本に書いてある対象年齢は、いまの子どもに合っていないように思います。

あくまで、

・その子がストレスなく読むことができる

・その子が読んでいて楽しいと感じる

という本を読んでもらうようにしましょう。

 

面白い本については、具体的に本を紹介していくつもりです~。

こんにちは。楽しく国語を学ぶスクール・トミタ式代表の富田です。

 

先日、「本を読む子に育てる」というセミナーに家族で参加してきました。

 

我が子に本を読む習慣をつけてあげたいという思いの親御さんは多いようで

我が家の他にも

赤ちゃん連れのお父さんお母さん達が8組ほど参加されていました。

 

 

セミナーでは

子どもが2歳になるまでにいかにして本を読む子にさせるか

という方法が紹介されましたが

その中でも、僕が大切だと感じたポイントが3つありました。

 

1つは、子どもの自発的行動に基づいて本を読むことです。

本人が嫌がることを習慣にすることは難しい。(特に幼児の場合)

だから、本人が自分の意思で持ってきた本を

読んであげるようにするのが大事だということです。

 

幼児本人が、自分の意思で本を持ってくるなんて可能なの?

と思えますが、それは可能です。

しかし、そのためにあとの2つのポイントである

「環境づくり」と「良い本を用意する」が

大切になってきます。

 

 

もう1つの大切なポイントである環境づくりとはなにか。

 

それは

子どもから見て、本が気になるように

部屋をつくるということです。

 

はっきりいって、本は地味な存在です。

 

だから、たとえ良い本を置いておいたとしても、

他のおもちゃやテレビや大人のスマホの方が目立つので

そちらに気をとられてしまい

子どもの目に本が気になるものとして映るということは

なくなるわけです。

これでは、自分の意思で本を持ってこさせることなんて

できませんね。

 

さて、以上のポイントを押さえておくと

環境を整え、子どもが自分の意思で本を持って来ます。

でも、もう1つのポイントを押さえていないと

子どもが本を読む習慣をつけることにはなりません。

それは、良い本を用意するということ。

 

本を読んでもらうことは

子どもにとってとってもタイヘンなことです。

文章を聞きながらストーリーを想像するには

集中力もいるし、時間もかかります。

 

それだけ頑張って、

やっとたどり着いた物語が面白くなくっては

子どもは報われません。

せっかく頑張って本を読んでもらうのにつきあっても

つまらない本だったら、子どもは本が好きになることはありません。

次に自分から本を持ってくることもありません。

 

だから、部屋に用意しておく本は重要!

 

書店で目立つように置いてある本や売れている本が

面白い本であることは少ないそうです。

 

講師の方の1番のオススメ本は

『はたらきもののじょせつしゃけいてぃー』

(ばーじにあ・りー・ばーとん 、いしいももこ)

だそうですよ!

 

石井桃子さん翻訳の作品にハズレなしということでしたよ~♪