国語だけできない原因は、才能ではありません
先日、保護者の方からこんな相談を受けました。
「算数や理科はそれなりに取れているのに、国語だけがどうしても足を引っ張っていて…」
国語は毎週授業も受けているし、宿題もやっている。
それなのに、模試になると点数が安定しない。
こうした悩みは、本当によく聞きます。
結論からお伝えすると、
国語だけできない原因は、才能やセンスの問題ではありません。
多くの場合、国語という教科の捉え方と、勉強の方向がズレているだけなのです。
国語ができない子ほど、実は勉強している
国語が苦手な子というと、「勉強していない」という印象を持たれがちです。
ですが、現場で見ていると、むしろ逆のケースが多いです。
漢字は毎回きちんと練習している。
語句もそれなりに覚えている。
音読もサボっていない。
それでも点数に結びつかないのは、
国語の勉強が、読解問題の得点構造と噛み合っていないからです。
算数は、解法を覚えて練習すれば、比較的そのまま点数に反映されます。
一方、国語は「何を身につければ点が上がるのか」が見えにくい教科なのです。
原因① 国語を「暗記科目」だと思っている
国語が伸びない子の多くは、
国語を「覚える教科」だと考えています。
もちろん、漢字や語句は大切です。
ですが、入試や模試で配点が高いのは、ほとんどが読解問題になります。
読解問題で問われているのは、
・本文をどう読むか
・設問が何を聞いているか
・根拠をどこから拾うか
こうしたスキルの部分です。
知識をいくら積み上げても、
読み方が変わらなければ、点数は頭打ちになります。
原因② 文章を「なんとなく」読んでいる
国語が苦手な子ほど、文章を感覚で読んでいます。
「なんとなくこういう話かな」
「こっちの選択肢のほうが合っていそう」
この読み方だと、
間違えたときに原因がわかりません。
僕が授業でよく聞くのは、
「どうしてこの答えを選んだの?」
と聞いたときに、
「なんとなくです」という返答です。
これは能力の問題ではなく、
読み方を整理して教わっていないだけなのです。
原因③ 国語の復習が機能していない
算数の復習は、
「もう一度解く」
で済むことが多いです。
しかし国語で同じことをしても、効果は限定的です。
なぜなら、国語は答えよりも思考の過程が重要だからです。
国語の復習では、
・どこを読み落としたのか
・設問の条件をどう勘違いしたのか
・本文のどこを根拠にすべきだったのか
ここを言葉にして確認する必要があります。
これをしない限り、同じミスは何度でも繰り返されます。
原因④ 他教科と同じ感覚で国語を扱っている
国語が不安になる一番の理由は、
「やっているのに成果が見えにくい」ことです。
算数や理科は、短期間で結果が出やすい。
国語は、読み方が変わってから、少し遅れて点数が動きます。
この特性を知らないまま進むと、
「こんなにやっているのに…」
という焦りだけが募ってしまいます。
国語は、正しい方向で積み重ねることで、
ある時点から安定して伸び始める教科なのです。
まとめと、ひとつだけお伝えしたいこと
国語だけできない原因は、
努力不足でも、理解力不足でもありません。
国語をスキルの教科として扱えていないこと
これが一番大きな原因です。
読み方を整え、復習の質を変えることで、
国語の成績は必ず変わってきます。
もし、
「うちの子の場合は、どこがズレているのかわからない」
「今のやり方で合っているのか不安」
そう感じていらっしゃるなら、一度整理してみる価値はあります。
国語は、少し視点を変えるだけで、
努力がきちんと結果に結びつく教科です。
焦らず、でも放置せず、
今の段階でできる最適な一手を考えていきましょう。




