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挑戦するひと・中村洋太さんインタビュー(3/3)

BY 富田哲郎 2017.05.22


「ライフガード」で知られる飲料メーカー、
チェリオ公認の「ライフガードニンジャ」として
2017年4月16日よりカリフォルニアのサンディエゴへ。

語学学校へ通ったあと、6月上旬から1ヶ月かけて
サンディエゴからポートランドまで
約2500kmを自転車で走るチャレンジに
今まさに挑戦中の中村洋太さんのインタビュー。

中村洋太さんの『挑戦』に込められた想いとは?

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■ なぜ、中村洋太は挑戦を発信するのか

―洋太さんにとって結果って何かな?挑戦の結果って?

僕はじつは保守的なんです。
会社員として働いていたころは、周囲に気を使ってしまって
『こういう風にしたいな』という自分の思いはあっても
実際には、怒られないように言われたとおりにやっているような状態でした。

そうすると、どんどん人間って
自発性がなくなっていくんですね。

自発性って、こう思ったらこうする
頭で考えているアイデアと行動が一致しているのが
自発性だと思うんです。

自分の思いと行動がズレていると、
人生って楽しくないんです。

その状態が続くと、人間はおかしくなる。
そしてそのうちズレにも気づけなくなって、なんとなく生きていく。
子どものころになりたくないな、と思っていた大人になってしまいそうになっている
ことに気づいて、これはヤバいと思いました。

それで、自分をつなぎとめておくために、
様々な分野で自分の思いを持って自発的に生きている人たちに
インタビューをすることで、自分を保っていたところがあります。

そうやって、自分の思いにしたがって行動している人たちを
インタビューしているうちに、最大の矛盾に気づきました。
“自分の思いにしたがって生きる人を増やしたい”と思って
情報を発信している自分自身が思いと行動にズレがある
生き方をしているなと思ったんです。
つまり日々、本当にやりたいことをやって生きているのだろうかと。

-次は自分だなと。

そうですね。

「背中で人の自発性を育てたい」というのが僕のテーマで。

こう思っているのにこうしないというのは
幸せでないと思うんです。

自発性100%で生きている人を増やしたい!!

じゃあ、どういう形で「自発性100%」の人を増やしていくのか。

これについては、会社員のある時期に早朝皇居ランを続けていたんです。
そこで実験しました。

「早朝皇居ランをやろう!」という言葉を言わずに
どれだけ人を巻き込めるか。
なぜなら、「一緒にやりましょう」と誘ったら、
人の自発性を奪うことになってしまうから。
真に自発性があれば、人は自ら、自分の意思で動くはずです。

人の自発性を引き出すためには、背中を見せるんです。

僕がやったのは、毎日朝7時から皇居ランをして
シャワーを浴びて「気持ちいい~!!」という投稿を
写真とともにFacebookにし続けた。
みんなが満員電車に揺られているころに
僕はこんなに爽快だと、感情を伝え続けた。
「一緒に走りましょう!」という言葉はゼッタイ言わずに。

そうするとどうなったか。

「中村さん、今度の木曜日も走りますか?もしよかったら、一緒に走らせていただけませんか?」

ってコメントが来たんです。
そういう人が続々と現れて、結局10人以上参加してくれました。
その人たちって自発性100%ですよね。誘ってもないのに来たわけですから。
実験成功です。

ぼくはリーダーシップには、2つの種類があると思っています。

1つは、「面と向かうリーダーシップ」こうしましょうっていうのを決めて、みんなをぐいっと引っ張っていく。それだと、人の自発性を損ないかねない。

もう1つが、さっき言った「背中で見せるリーダーシップ」。

「背中で見せるリーダーシップ」のリーダーって、僕にはモデルがいるんですよ。

マンガの「キャプテン」って知ってますか。ちばあきおの。(野球マンガです)
その作品に谷口っていう初代キャプテンがいるんですが、彼はまさに「背中で見せる」リーダーなんです。

彼が野球部のキャプテンになってみんなを引っ張って強くしていきたいと思う。
でも、彼は部員に何も言わないんです。
彼が他の部員をどういう風に動かしたか。

練習後に谷口はこっそり自分だけ練習するんです。
部活の練習だけでもボロボロになっているのに、さらに追い込む。それをたまたま他の部員が見つけて、今度はみんなでこっそり練習する谷口を見に行く。

それで、みんな変わるんですね。
キャプテンがあんなに努力しているのに、自分たちは、と。谷口は「練習しろ」と一言もいわない。
100%の自発性が、部員たちの自発性を育てている。

僕が好きな本がもう一つあって
『リーダーシップの旅』という本で。

-金井壽宏さんと野田智義さんの

その本の中にこういう表現があるんです。
「遠く彼方に見える光に向かってリーダーは進んでいく。
その進んでいくリーダーの背中を見てフォロワー達も進んでいく」と。
そういうリーダーとフォロワーの関係が理想だなと思っています。

同じ本に、
「リーダーは誰も見たことのない自分の中のイメージを人に見せる」
という話があって。

公民権運動のキング牧師も
「差別をなくそう!」というメッセージではなく
「私には夢がある。丘の上で白人の子どもと黒人の子どもがテーブルにつく」
というイメージをみんなに見せた。

僕も人の応援をするのでなく、
映像を見せたい、背中を見せたいんです。

「これやりたいな」ってことがあったら、
それにしたがって行動する。
自発性100%で生きる背中を見せたい。

■ 今回のアメリカ西海岸の挑戦について

71歳でカメラマンの仕事を再開して、
いま101歳で現役のカメラマンのおばあちゃんがいるんです。

笹本恒子さんという方なんですが。

そのおばあちゃんが嫌いな言葉だといっていたのが
「“自分は何歳だから”と考えて行動する」こと。

「何かを学ぶのに、年齢は関係ない」とおっしゃってて。

その人の話を聞いたときに、
年齢を気にしている自分に気付いてそれがふっきれた。

「まだ諦める年齢じゃない」と。

29、30になって、今から語学留学をするというのは僕にとってはチャレンジ。

今回のアメリカ西海岸の挑戦でひとつ伝えたいのは、
年齢相応でなく、やりたいと思ったらやりましょうよ!!
ということなんです。

(インタビュー終わり)

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挑戦の旅の準備でスポンサー周りの忙しい中
快くOKをしてくれた中村洋太さんに、心から感謝します。

スーパーマンじゃなく
ぼくらと同じように
怖れや・保守的な弱さを持った
中村洋太さん。

その彼が
このいまも、自分の挑戦を続けている真っ最中だ。

●中村洋太さんのBlogをチェック!!●

~Run to Infinity~
チェリオ公認「ライフガードニンジャ」中村洋太のカリフォルニア奮闘記をチェック!!
http://n-yota.com/

●中村洋太さんインタビュー・はじめのページ●
挑戦するひと・中村洋太さんインタビュー(1/3)

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